低用量ピル
低用量ピル(OC:Oral Contraceptives)とは合成された卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2つのホルモンが含まれたのみ薬です。
低用量ピルでできること・効果
- 生理周期をコントロールできます。
- 生理周期はきちんと28日周期になります。毎月のスケジュールが立てやすく 「いつ生理がくるかわからず困る」といった悩みが解決します。
- 子宮内膜症の悪化を防ぎます。
- 生理痛が緩和されます。
- 生理の出血量が多い方では少なくなります。
- にきびや多毛が改善します。
- 生理前のいらいら、頭痛、不安感、うつ症状が緩和されます。
いつから飲めますか?
月経が始まっていれば10代から内服できます。定期的に子宮がん、乳がん検査をうけていれば閉経まで何年でも続けることかできます。当院では40代以上の方、喫煙の習慣のある方、高血圧、肥満の方へのピルの処方は行っておりません。
どうやって飲むのですか?
1日1錠決まった時間に内服します。
生理1日目から、指定された通り順番通りに1日1錠ほぼ決まった時間に内服します。
副作用はありますか?
内服開始のころは、今までとホルモンのバランスが変わるため、吐き気、頭痛、不正出血、乳房の張り体のだるさといった症状を起こす方がいます。
服用を続けていくと3ヶ月くらいにはほとんどの方が快適な生活に戻ります。
重症な副作用としては、血栓症、心筋梗塞、脳卒中になるリスクが少し高くなると言われていますが日本人には稀です。
次の方は内服できません
- 以前OCを服用してアレルギーを起こした人。
- 乳がん、子宮頸癌の疑いのある人、原因不明の不正出血のある人
- 血栓性静脈炎、肺血栓症、脳血管障害、冠動脈疾患にかかったことのある人
- 35才以上で1日15本以上のタバコを吸う人
- 偏頭痛、心臓弁膜症、血管病変のある糖尿病のある人(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症)
- 血栓性素因、抗りん脂質抗体症候群の人、重症の肝疾患、高血圧、耳硬化症、妊婦または妊娠している可能性のある人
- 授乳中の人、思春期前の女性。
ピルを飲む前に行う検査について
<開始前>
- 内診・超音波(子宮 卵巣の状態をみます)
- 子宮がん検診
- 血液検査(必要に応じて行います)
- 問診(血圧・体重・既往歴・家族歴等)
- 乳房検査
<ピル内服1か月目>
問診で内服後の副作用やトラブルがあったかどうかを確認します
<ピル内服2か月目>
問診で内服後の副作用やトラブルがあったかどうかを確認します
<ピル内服3か月目>
問診で内服後の副作用やトラブルがあったかどうかを確認します
<ピル内服6か月目>
- 問診
- 子宮がん検査
- 血液検査(必要に応じて行います)
- 乳房検査
費用
1シート3,000円(税抜)です。
最初の3か月は副作用の確認のため、 毎月1か月分の処方となります。
その後特に異常なく経過している方は最高6ヶ月分まで一度に処方できます。
なお、一度購入した場合返品はできませんのでご注意ください 。
緊急避妊ピル
アフターピル(緊急避妊ピル)とは?
アフターピルとは、避妊に失敗した、または避妊せずに行った性交後72時間以内に
緊急的に用いる避妊薬です。当院ではレボノルゲストレル錠を処方しています。
アフターピル(緊急避妊薬)の費用(税込)
レボノルゲストレル錠:12,000円※
※医師の問診料、処方料込み。
※診療時間外、休日の処方は行っていません。